2016/12/08

日常

 水曜日、神保町。夕方、小諸そばでから揚げうどんを食べようとおもったら、うどんが品切だった。期間限定の味噌煮込みうどんが売れたせいかもしれない。ひさしぶりにそばを食う。小諸そば、うどんとそばでつゆ(だし)がまったくちがう。小諸そばのうどんのだしは関西風(さぬき風ではない)で好みの味なのだ。そばもうどんのだしで食いたい。邪道か。
 そのあと新刊書店と古本屋をまわる。岩波ブックセンターは神保町に行くとかならず寄る店だった。灰色のブックカバーも好きだった(型くずれしにくい)。神田伯剌西爾でマンデリン。仕事せず、だらだらすごす。

 木曜日、珍しく午前中に目が覚めたので、西部古書会館の歳末赤札古本市の初日に行く。釣りの本、野球の本、あとちょうど探していた大きさの皿(未使用)が売っていて、悩んだ末に買う(五百円)。古書会館で本以外のものを買うのはひさしぶりだ。
 釣りの本はジャック・H・N・ヘミングウェイ著『青春は川の中に フライフィッシングと父ヘミングウェイ』(沼沢洽治訳、TBSブリタニカ、一九九〇年刊)。ジャック・ヘミングウェイは、アーネスト・ヘミングウェイの長男でフライ釣り師としても知られていたらしい。
 ジャックは釣りのガイドの仕事をしていたとき、全盲のピアニストにフライフィッシングを教えたこともあった。

《フライ竿の支度をし、ウェイダーを着せてあげ、シルヴァー川の下流の入りやすい地点を選んで水に入った。ここは小型だがのんびりしたトラウトがおり、ウェットフライを流すとかかること請け合いである。私のコーチをよく守り、ほどほどにキャストした彼は、じきに小さなレインボーをかけ、引き寄せて私の手の届く所まで持って来、私が水から上げると、網の目ごしに魚を撫でてから、放してやってくれ、と言うのだった。(中流)サンヴァリーへの帰途、釣りの感想を聞くと、人生最高の経験だったが、一番楽しかったのは水に入ったことで、ウェイダーごしに流れを足に感ずる快さがすばらしい、と言う。風呂桶の中か、せいぜいプールでしか、水中を歩いたことがなかったのである》

 この話を読めただけでもよかった。でもジャックは釣りの初心者にけっこう厳しい。

 先月、改装中だったOKストアが復活したが、中華めん(棒状のラーメン。スープなし)が売っていない。でも、あいかわらず安い。