2016/12/14

練馬と阿佐ケ谷

 火曜日、昼すぎ、バスで練馬に行く。『フライの雑誌』の堀内さんと駅前で待ち合わせ……のつもりが、わたしは西武池袋線、堀内さんは地下鉄の駅にいた。
 練馬駅で一信堂書店の閉店(十二月十五日)を知る。昔、自転車で古本屋をまわっていたころ(三十歳くらいまで)、野方〜練馬の古本屋はちょくちょくのぞいていた。

 練馬では「Catch&Eat」という釣り堀兼カフェでホンモロコ釣り。釣ったら、天ぷら&唐揚げにしてその場で食べることができる。
 わたしは一時間で二匹。堀内さんは十匹以上釣っていた(それでも不満そうだったが)。
 昼からハイボールを飲みながら、釣り糸をたれる。エサ、すぐとられる。むずかしい。忙しい。ホンモロコはうまかった。

 そのあとバスで高円寺。古本屋と喫茶店をまわって、ガード下を歩いて阿佐ケ谷に行く。阿佐ケ谷も個人営業の喫茶店がずいぶん減った。いっぽう新しい喫茶店もできていて、堀内さんおすすめの店を教えてもらう。

 フライの雑誌の「あさ川日記」(十二月八日)の「阿佐谷の金魚も揺れる。」にも書いてあったけど、阿佐ケ谷の「吐夢」が来年三月で閉店する。堀内さんと知り合ってからは阿佐ケ谷の釣り堀に行ったあとは「吐夢」で飲むのがいつものコースになっていた(そのあと高円寺の飲み屋にハシゴすることも)。
 夕方六時すぎ、吐夢に向かうと準備中だったので、また喫茶店に入る。『フライの雑誌』最新号(特集「ベストなベスト」)の裏話などを聞く。釣りの道具のコレクターの世界も奥が深い。古いルアーなどは数百万円もするものがあるらしい。
 吐夢で『フライの雑誌』の執筆者で詩人で編集者の四釜裕子さんも合流する(名前はずいぶん前から知っていたけど、はじめて会う)。
 楽しい酒だった。