2014/01/25

冬眠生活

 一月、二月は自分に期待しないことにしている。ひどい風邪をひかず、腰痛その他を回避することを心がけ、多少、気持がふさぎこむくらいはよしとする。

 あたたかい汁ものを作って、しょうがを入れまくる。瓶入りの最初からすってあるしょうがは楽だ。
 一年中同じ調子を維持しようとしても、その無理はどこで出る。仕事も趣味も暖かくなるまで怠けながらやる。

 コタツに入っている時間が長くなると、どうしても腰によくないので散歩はしたほうがいい。あとお湯につかるか足湯をして汗をかくのもいい。

 キンドルで本を検索すると、色川武大の『花のさかりは地下道で』が電子化されていた。
 文春文庫版は品切れで古本屋でもあまり見かけない。

 紙と電子——どちらがどうというのではなく、この先、入手しにくい本が電子版で読めるのであれば、それでいいやとおもっている。

 本を見つけるまでの苦労や一冊の本にたいする愛着は、電子書籍で味わうことはむずかしいとおもうが、そのあたりの感覚も変わっていくかもしれない。
 インターネットの古本屋が普及する以前にあった古本にたいする「一期一会」の感覚はなくなりつつある。
 幸か不幸かといえば、どちらともいえない。本が探しやすくなった分、見つけたときの感激が薄れた。今は知らない本を探すために古本屋や古書会館に行く。

 いまだに音楽だけはレコードかCDの形をしていないとだめだ。