2013/10/30

徒歩主義

 急に寒くなった。冬が近づくにつれて、気が滅入りがちになるのはいつものことだ。
 腰痛持ちにはつらい季節である。
 からだを冷やさず、疲れをためず、適度にからだを動かす。寝つけないときは葛根湯を飲む。予防策はそのくらいなのだが、どうにか春までのりきりたい。

 どうしてもポテンシャルの低い身体で暮らしていくには、自分の心身をコントロールする必要がある。
 ただし、無理せず、ケガせず、ということばかり考えていると、思考も保身に傾く。この問題をどうするかは、四十代の課題のひとつだ。

 本多静六著『私の生活流儀』(実業之日本社文庫)の「眠りを深くするには」を読んでいたら、「やはりそうか」とおもったところがあった。

(……以下、『閑な読書人』晶文社所収)