2013/07/29

久々の下北

 日曜日、久しぶりに下北沢へ。駅が地下化(今年三月下旬)してからはじめて——かなり深く、なかなか駅の外に出ることができない。

 下北沢には年に数回、知り合いのミュージシャンのライブを見るためにふらっと訪れるくらいなのだが、それでも今回の再開発はどうなんだろうと疑問におもう。

 時代とともに町が変わっていくのは避けられないことだが、そのスピードはゆっくりのほうがいい。

 日曜日のライブは、NEVER NEVER LANDで小川剛&イトウサチpresents“サンデーソングライターズ ”vol.7という企画だった。

 弱者同盟/BLANKET GROUP/イトウサチ&ブンケンバレエ団

 BLANKET GROUPの小川剛さんは飲み屋で知り合って、話(言葉)がおもしろい人という印象だったが、音楽は多彩で渋い。もっとストレートなかんじでギターをかきならして歌うのかと想像していたのだが、けっこう作り込むタイプだとおもった。完全に誤解していた。ベースがめちゃくちゃうまくてビックリした。

 イトウサチ&ブンケンバレエ団は、東京ローカル・ホンクの井上文貴さんと新井健太さんが参加。イトウサチさんの三人編成を見るのははじめてだったのだが、心地よくて、ずっと聴いていたくなる。ライブの前はけっこう店内がざわついていたのに、歌いはじめた途端、場の空気が変わった。ライブならでは醍醐味ですね。

 弱者同盟は、ペリカン時代でCDを聴かせてもらってファンになったユニット(バンド名だけはずいぶん前から知っていた)。詞はSF調でメロディーメーカーとしての才能は破格だ。いちど聴いただけで、曲が頭に残る。アンコールの「お月見どろぼう」もうれしかった。たぶん、この曲、二十年とか三十年後かにカバーするバンドがぜったい出てくるとおもう。

 三種三様の音楽なのに、不思議と調和がとれていて、盛り上がり方のちがいも楽しめた。
 いいライブでしたよ。