2013/02/20

雑記

『小説すばる』、今月号から北大路公子の「日記を書くためだけに生まれてきた」という連載がはじまった。

《酒を愛し、仕事をさぼり、妄想だけをし続ける——ろくでなしエッセイストが綴る、日記という名の屁のツッパリにもならない女の慟哭にこそ、真実はある(のか?)》

 北大路公子の「日記」は、虚実いりみだれまくって、ある種のファンタジー(単なる酩酊かもしれないが……)のような世界を築き上げている。

 新刊では、福満しげゆき著『僕の小規模な経済学』(朝日新聞出版)を読了。『グラグラな社会とグラグラな僕のまんが道』(フィルムアート社)の路線のエッセイ。ひがみっぽい独特な文体も味わい深い。“氷河期世代”による社会時評としても読める。

 あと能町みね子著『逃北〜つかれたときは北へ逃げます』(文藝春秋)が気になる。たぶん買う。