2008/10/01

古本ツアー・秋

 九月二十七日(土)〜三十日(火)まで旅行。三泊四日で広島、尾道、倉敷、神戸、梅田、京都とまわる。
 扉野良人さんの企画で、今年で閉鎖される広島市民球場に行こうというツアーだったのだが、途中から古本ツアーになった。
 広島はアカデミイ書店(二店舗)とブックオフ、尾道は尾道書房と画文堂、倉敷は蟲文庫、神戸はサンパルのMANYOから高架下の古本屋を歩く。阪神電車で梅田に出て、阪急古書のまちをかけ足でまわり、京都は飲み歩き、帰りはぷらっとこだまだったので東京駅でいちど降り、八重洲古書館を見てから帰宅する。

 神戸と倉敷は半年ぶりだけど、広島市内に行くのは、学生時代以来で、そのときは八月六日の反戦デモ(アナキズム系)に参加するために行った。数年後、そこで知りあったある人に「辻潤が好きな学生がいるんだよ」と扉野さんを紹介してもらったことをおもいだした。
 あと岡崎さんの引っ越しを手伝ったときに知りあった神田伯剌西爾の竹内さん(広島ファンで今回のツアーにも参加)と今年二度も倉敷の蟲文庫に行っているというのも、ヘンなかんじだ。さらに二日前に、南陀楼綾繁さんも蟲文庫に来ていたと知らされおどろいた。

 なんとなく旅に出たくなる周期があって、二十歳から二十五歳くらいのあいだ、ひまさえあれば、自分の行ったことのないところに行っていた。当時あちこち旅行して、手当たり次第に本を読んで、何になるのかわからないまま動きまわっていたことが、十年くらいしていろいろつながってきている。
 そのときどきは自分が何をやっているのかよくわからない。今もこんなことしていて、何になるのかなあとおもうことは多いのだけど、たぶん、自分の予想のつかない、何かにつながることがあるような気がする。

 旅行中ちょっとそんなことをおもった。