2008/07/11

百閒と滝田ゆう

 水曜日、仕事帰りに池袋往来座に寄る。
 おお、内田百閒まつりだ。でも庶民には、ちょっと手がでないなあとおもっていたら、『一等車』(四季新書)があった。帯まで付いている。おそるおそる、値段をたしかめると庶民価格である。
 四季新書は、永井龍男の『紅茶の値段』以来、二冊目だ。四季社、いいなあ。でもあんまり見ない。
 あと一冊、四季新書でほしい本がある。日本の古本屋で検索したらあった。庶民価格ではなかったが、後に引けない気分になり、注文する。その本が何かはまた後日……。
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 木曜日、荻窪のささま書店。均一でちょこちょこ買って、そのあと店内をうろうろ。漫画の棚で、滝田ゆうの『下駄の向くまま 新東京百景』(講談社)を購入。文庫は持っているのだが、元版がほしかったのだ。
 滝田ゆうは昔荻窪に住んでいた(田河水泡宅に住み込み)こともある。

 そのあとタウンセブン地下の東信水産の押し寿司を買う。ここ、安くてうまいとおもう。

 夜、十一時三十分ごろ、古本酒場コクテイルへ。軽く飲んで帰ろうとおもっていたら、ささま書店のN君が入ってくる。やあやあ、さきほどはどうも。
 結局、一時すぎまで。うーん。
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◆告知 西荻ブックマーク
7月13日(日) 今野スタジオ『MARE(マーレ)』

「三木鷄郎と冗談音楽」(出演:山川浩二)

16:30受付/17:00開演

1500円/定員25名

〈やまかわひろじ〉

広告評論家、1927年生まれ。電通ラジオ・テレビ局などで企画プロデューサーとして活躍。三木鶏郎と大学時代から、「日曜娯楽版」(NHKラジオ)のライタースタッフの一員としてかかわり、電通時代に三木鶏郎のCMソングのプロデュース。電通退社後は広告評論家として活躍しつつ、「アド・ミュージアム東京」のオブザーバーをつとめる。著書に『広告発想』、『映像100想』、『昭和広告60年史』など多数。