2007/06/07

拾い癖

 昨日の朝、高円寺文庫センターの前を散歩したときに通りかかったら、本棚の下の引きだしのようなもの(白色、車輪付)が落ちていた。「ご自由にお持ちください」とあったので、おもわず拾ってしまった。
 本棚の下の引き出しのようなものは、縦四十五センチ、横八十センチ、高さ三十センチくらい。なにかにつかえるとおもったのだが、置く場所がない。なんで拾っちゃったんだろう。

 そのあと昼から神保町めぐり。暑い。わたしは一年中、長そでシャツを着ているのだが、この日自分がもっている服の中でもっとも薄い麻のシャツを着ていた。この先、もっと暑くなったらどうすればいいのだろうかとおもいながら、神田伯剌西爾(ぶらじる)でアイスコーヒーを飲む。すずらん通りのたつやで牛丼。牛丼は百円値上がりしていた。オーストラリアの大干ばつの影響だそうだ。といっても、三五〇円。午後三時すぎだったけど、客はわたしひとり。神保町では、たつやの牛丼か小諸そばの香味豚うどんしか食っていない気がする。

 帰りに早稲田で途中下車して、古書現世の向井さんとニュー浅草で飲む。指定席かとおもうくらい、いつも同じ席に案内される。今月から早稲田古本村通信の連載をはじめるのでその相談。タイトルもなにも決めていない。たぶん、ゆるい枠で自由に書かせてもらうことになりそう。

 古書現世で川崎彰彦の『私の函館地図』(たいまつ社)を買った。もともと二百部の小冊子の増補改訂版。長谷川四郎の跋文もはいっている。ちょっと前に津野海太郎の『歩くひとりもの』(ちくま文庫)を再読したのだけど、この本にも川崎彰彦をのことが出てくる。

 あと本棚の下の引き出しのようなもの、ほしい人いる? 古本屋の均一台にはぴったりかも。